秋にオレンジ色の実をつける(カキ)は、

日本人に古くから親しまれてきた果物の一つです。

 

栽培の難易度が低く、木の寿命も長いため、

家庭樹としてはまさにうってつけの存在。

 

庭のスペースが空いているなら、ぜひ栽培に挑戦してみましょう!

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柿の栽培カレンダー

 

カキの特徴

カキにはさまざまな品種があり、甘柿と渋柿に大別されます。

 

多くの品種には雄花がなく、雌花しかつけないものの、

単為結果性があるため1本でも結実します。

 

とはいえ、やはり授粉樹があった方が果実の品質がよくなるため、

出来れば雄花をつける品種を授粉樹として混植するとよいでしょう。

 

栽培適地

カキは暑さ寒さに強く、ほぼ日本全国で栽培することが可能です。

 

ただし、甘柿は暖かい気候でなければ渋が抜けないため、

甘柿は関東以南での栽培が適しています。

 

中間地~暖地では甘柿、寒冷地では渋柿と、

気候に合った品種を育てるようにしてください。

 

なお、北海道でのカキ栽培は、長い間難しいとされてきましたが、

最近では温暖化などの影響で、

地域によっては渋柿に限り可能になってきているようです。

 

品種ごとの特徴

・「富有

11月中旬から収穫できる完全甘柿。

安定した品質を期待できる優良品種です。

 

・「禅寺丸

1本でもよく実をつける不完全甘柿。

雄花のつきがよいため、授粉樹としても。

 

・「平核無

10月下旬~11月に収穫を迎えるタネなし渋柿。

授粉樹を必要とせず、渋柿の中では最もポピュラーな品種です。

 

・「太秋

近年人気が高まっている完全甘柿。

これまでにないサクッとした食感が魅力です。

 

カキの植え付け・植え替え

カキの植え付け・植え替えをする時期としては、

11月~3月が適しています。

 

暖地では秋に、寒冷地では春に作業を行うと、

その後の生育がスムーズになりますよ。

 

植え付け方

カキは日光を好むため、

植え付けには日当たりのよい場所を選びましょう。

 

直径・深さともに50cmの植え穴を掘り、

たっぷりの腐葉土と元肥を混ぜ込んだら、

根をよく土となじませながら植え付けていきます。

 

カキの根は黒いのが特徴で、腐っているわけではありません。

 

その後は高さ60cmほどのところで主幹を切り詰め、

しっかりと支柱を立てておきましょう。

 

カキは適度な湿り気を好むので、

植え付けた場所が乾燥しやすい場合には、

株元を腐葉土やワラで覆うようにしてください。

 

 

カキの栽培管理

水やり

庭植えの場合、基本的に水やりは必要ありません。

 

しかし、カキは乾燥に弱いため、真夏に日照りが続いたときなどには

水を与えるようにします。

 

肥料

12月に寒肥、7月に追肥、10月にお礼肥を施します。

 

寒肥にはゆっくりと効く有機質肥料、

追肥とお礼肥には速効性の化成肥料を用いるとよいでしょう。

 

なお、実のつきをよくし、おいしいカキを収穫するためには、

むしった草や堆肥などの有機物を施すことも効果的です。

 

 

カキの摘蕾・人工授粉・摘果

摘蕾

カキは一度に多くの実をつけすぎると株が疲弊し、

翌年に実をつけなくなる場合があります(隔年結果)。

 

そのため、5月中旬になったら摘蕾を行い、

着果数をコントロールしていきましょう。

 

上向きについた蕾や、傷んだ蕾を取り除き、

1枝につき蕾が1つになるよう調節します。

 

このとき、雄花をつける品種では、ガクの小さな雄花は摘まず、

ガクの大きな雌花の蕾だけを摘み取るようにしてください。

 

人工授粉

不完全甘柿など受粉が必要な品種では、開花期に人工授粉を行います。

 

なお、1本で結実する品種であっても、

やはり受粉させた方が果実の品質がよくなります。

 

摘果

7月に入り、生理落果が終わったら、必要に応じて摘果をします。

 

葉15~20枚につき1果となるよう、傷んだものから取り除きます。

 

 

カキの収穫方法

カキの収穫時期としては、果皮がオレンジに色づいたころが適しています。

 

株を疲れさせないよう、忘れずに全ての実を収穫していきましょう。

 

渋柿の渋抜き

渋柿のを抜く方法としては、

ヘタを35度の焼酎に浸すアルコール脱渋法や、

40℃のお湯に半日~1日浸けておく湯ぬきが簡単です。

 

カキの剪定・整枝

柿の剪定は、12~2月の時期に行います。

 

開心自然形や変則主幹形に仕立て、

バランスよく樹形を整えていきましょう。

 

剪定方法

混み合った枝や徒長枝の間引き剪定を主に行い、

花芽のついた枝先は切り返さないよう気を付けます。

 

カキは前年に伸びた新梢の先に実をつけることを意識して、

剪定を行うようにしてください。

 

 

カキを鉢植えで育てる場合には…

カキを育てる容器としては、7~8号サイズの果樹鉢が適しています。

 

赤玉土6:腐葉土3:川砂1のように配合した用土に

元肥を混ぜ込んで植え付け、

その後は鉢と同程度の高さに主幹を切り詰めておきましょう。

 

水やりや施肥は庭植え同様に行います。

 

 

鉢栽培における剪定方法

剪定においては主幹のほか、

3~4本の主枝を決めて作業を行っていきましょう。

 

主枝の先端は毎年1/3程度切り戻し、

主枝から伸びた側枝は花芽を2つほど残して切り詰めます。

 

同時に間引き剪定も行い、木全体に日が当たるようにすることで、

コンパクトながら毎年収穫が可能な株に仕上がりますよ。

 

カキを種から育てる場合には…

カキを増やす方法としては、接ぎ木のほかに

種まきも行うことが可能です。

 

ただし、子は親の性質を受け継がず、

品質が劣る可能性もあることを留意しておきましょう。

 

種まきの方法

成熟した果実から種を取り出したら、まずはよく洗います。

 

その後は濡らしたキッチンペーパーや水苔に包み、

ジップロックなどに入れて冷蔵庫に保管しましょう。

 

1~2か月冷蔵したら適当な大きさの鉢にまき、

4~5cmほど覆土して発芽を待ちます。

 

なお、寒冷地ではすぐに種を鉢に植えて寒さに当て、

春に発芽させることが可能です。

 

その後の栽培管理

成長に合わせて鉢増しを行い、

苗木がある程度の大きさに育ったら庭植えが可能になります。

 

 

 

秋を感じさせる果物であるカキ。

品種の選び方と剪定の方法に気を付けて、甘い果実を味わってくださいね。

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