甘酸っぱい果実が特徴のスモモ(プラム)は、

バラ科に分類される落葉果樹です。

 

暑さ寒さに強く、品種を選べば1本で結実するため、

初めての家庭樹としてもおすすめ。

 

ここでは、そんなスモモの育て方について詳しく解説していきます。

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スモモ(プラム)の栽培カレンダー

 

スモモの特徴

夏の味覚の一つであるスモモ。

 

日本で栽培されているのは、

主に日本スモモとヨーロッパスモモ(プルーン)で、

品種ごとに自家結実性の有無が異なります。

 

限られたスペースでスモモを育てる場合には、

1本でも実がなる自家結実性の強い品種を選ぶとよいでしょう。

 

栽培に適した環境

スモモは耐暑性・耐寒性にすぐれ、

北海道から九州にかけて栽培することが可能です。

 

ただし、開花期の3月下旬~4月上旬に晩霜が降りる地域では、

鉢植えにして育てた方が無難でしょう。

 

品種ごとの特徴

日本スモモには自家結実性のないものが多く、

授粉樹が必要となる場合があります。

 

一方で、ヨーロッパスモモには自家結実性を持つものが多く、

1本で収穫を迎えられる品種も。

 

また、品種によって樹形が異なり、直立性から開張性まで幅があるため、

その点もよく確認しておくとよいでしょう。

 

・「大石早生

育てやすく、人気の高い早生品種。

中~大果で、甘みが強く食味にすぐれます。

自家結実性がないため、授粉樹が必要。

 

・「サンタローザ

7月中旬に収穫時期を迎える大果性品種。

肉質がよく、スモモの中でも抜群のおいしさを誇ります。

自家結実性があり、花粉が多いため、授粉樹としても利用可能。

 

・「メスレー

7月ごろから収穫できる小果性品種。

自家結実性が強く、豊産で、1本でも多くの収穫を期待できます。

ただし、ほかの品種の授粉樹としては利用できません。

 

スモモの植え付け・植え替え

スモモの植え付け・植え替えは、11月~3月の時期に行います。

 

厳寒地では真冬を避け、春先に作業を行うとよいでしょう。

 

なお、3~4年生苗はすでに結実可能な場合があるため、

開花に間に合うよう、年内に植え付けを済ませておくと安心です。

 

植え付け方

直径・深さともに50cmの植え穴を掘り、

掘り上げた土に赤玉土大粒と腐葉土、元肥を混ぜて埋め戻します。

 

植え付け後は高さ50~60cmのところで主幹を切り詰め、

支柱を立てて安定させましょう。

 

 

スモモの栽培管理

水やり

植え付け直後を除き、やや乾かし気味に管理します。

 

特に、果実の成熟期には水を控えることで、

果実の糖度を高くすることが出来ますよ。

 

肥料

2月に寒肥、10月にお礼肥を施します。

 

このとき、寒肥には緩効性の有機質肥料、

お礼肥には速効性の化成肥料を与えることで、

より効率的に生育を促すことが可能になります。

 

なお、花芽が作られる8月~9月に肥料分が土に残っていると、

花芽がつきにくくなり、収穫量が減ってしまうため、

施肥は時期を守って行うようにしてください。

 

 

スモモの人工授粉・摘果・袋かけ

人工授粉

自家結実性のない品種では、開花期に人工授粉を行う必要があります。

 

晴れた日を選び、筆などを使って受粉させていきましょう。

 

摘果

スモモが実をつけすぎた場合には、

4月下旬~5月上旬に摘果を行ってください。

 

作業は2回に分け、上向きについているものや、

虫の食害を受けたものから取り除いていきます。

 

最終的には、小果性品種で枝5cmにつき1果

大果性品種で枝10cmにつき1果となるよう調節しましょう。

 

袋かけ

病害虫が気になる場合には、袋かけをして果実を保護します。

 

袋は収穫の1週間前に取り外し、

果実を日に当てて着色させていきます。

 

 

スモモの収穫時期

スモモの収穫時期としては、

果皮全体が色づき、柔らかくなったころが適しています。

 

収穫が早いと酸味が強くなりますが、

好みによっては早めに収穫してもよいでしょう。

 

スモモの剪定・整枝

スモモを剪定作業は、12~2月の間に行います。

 

仕立て方は開心自然形が向いていますが、

開張性の品種では棚仕立てにしても構いません。

 

剪定方法

1年目の冬と2年目の冬には、混み合った枝を根元から間引くほか、

その年に伸びた枝を先端から1/3のところで切り返します。

 

その後は間引き剪定を主に行い、

実のなる短果枝(長さ10cm以下)は切らないようにしましょう。

 

また、長く伸びた枝は先端を1/3程度切り詰め、

短果枝を出させるようにします。

 

 

スモモを鉢植えで育てる場合には…

スモモを栽培する容器としては、10号サイズの果樹鉢が適しています。

 

用土には赤玉土中粒7:腐葉土3をベースに

川砂やバーク堆肥を混ぜたものを使い、

元肥と苦土石灰も施しておきましょう。

 

植え付け後は主幹を30cmほどの高さで切り詰め、

支柱を立てるようにしてください。

 

水やりは土が乾いたら行い、施肥や剪定は庭植えと同様に行います。

 

収穫は1株につき5果ほどを目標とし、

2年に1回は植え替えをしましょう。

 

 

スモモを種から育てる場合には…

スモモを増やす方法としては、接ぎ木のほか、

種まきを行うことも可能です。

 

その場合、親の性質は受け継がれず、

品質が低下する可能性もあることを留意しましょう。

 

種まきの方法

スモモの果実から種を取ったら、まずはよく洗います。

 

その後は濡らしたキッチンペーパーや水苔にくるみ、

ジップロックなどに入れて冷蔵庫で保管してください。

 

こうすることで種に冬越しを経験させ、

発芽のスイッチを入れることが可能になります。

 

その後は定期的にカビが生えていないかチェックしながら、

しばらくの間(最低でも1~2か月)冷蔵しておきましょう。

 

しっかりと寒さに当てたら鉢に植え、気長に発芽を待ちます。

 

なお、冷蔵庫の中で発芽が見られた場合には、

すぐに種まきを行ってください。

 

 

その後の栽培管理

生長に合わせて鉢増しを行いましょう。

 

庭植えにしたい場合には、

苗木が30cmほどに育ってから植え付けをしていきます。

 

 

 

甘酸っぱさが魅力のスモモは、

コツさえ掴めば簡単に収穫を迎えられる果物です。

摘果と剪定を行って、ジューシーな味わいを楽しんでくださいね。

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