ポポーはバンレイシ科の落葉果樹で、

近年人気が高まっている果物の一つです。

 

保存が難しいため流通数が少なく、「幻のフルーツ」と呼ばれることも。

 

そんなポポーの性質は非常に頑健で、耐寒性も申し分なく、

育てやすさには定評があります。

 

ここでは、ポポーの栽培方法について、

庭植え・鉢植えの両面から解説していきます。

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ポポーの栽培カレンダー

ポポーの特徴

北米原産の温帯果樹・ポポー。

 

果実には濃厚な甘みがあり、

「森のカスタードクリーム」と称されるほどです。

 

本来の樹高は3~10mですが、

剪定によって2m(鉢植えでは1.5m)程度に抑えられるため、

育て方次第ではコンパクトに栽培することが出来ますよ。

 

ちなみに、結実までにかかる時間は、

接木苗では2~3年、実生では5年ほどとなっています。

 

栽培に適した環境

バンレイシ科の果樹の中では例外的に、

ポポーは強い耐寒性を持っています。

 

-30℃の低温にも耐えられるため、

ほぼ日本全国で栽培が可能だと言えるでしょう。

 

おすすめ品種

ポポーには自家受粉が難しいものが多く、

品種によっては授粉樹が必要になります。

 

また、自家結実性の品種であっても、

他品種と一緒に植えた方が実のつきがよくなります。

 

・「NC-1

最大で400gの実をつける大果性の品種。

自家結実性がないわけではありませんが、

授粉樹があった方が実のつきがよくなります。

 

・「テイラー

1果120~250gと小ぶりなものの、若木のうちから実のつきがよく、

自家結実性が強い品種です。

 

ポポーの植え付け・植え替え

ポポーは直根性の植物のため、

植え付け・植え替えの際には根鉢を崩さず、

根を傷付けないよう気をつけます。

 

植え付け方

ポポーの植え付け・植え替えの時期としては、

落葉後の休眠期である11~3月が適しています。

 

ポポーの柔らかい枝が折れないよう、風の当たらない場所を選び、

直径50cm、深さ50cmの植え穴を掘っていきましょう。

 

用土は水はけ・水もちが適度によいものとし、

客土する場合には、赤玉土6:バーク堆肥3のように配合していきます。

 

このとき、複数のポポーを植える場合には、

最低でも2mは株間を取るようにしてください。

 

 

鉢植えで育てる場合には…

ポポーは植え付けから2年ほどのあいだ、非常に成長がゆっくりなため、

初めから大きな鉢に植え付ける必要はありません。

 

苗より一回り大きい程度の鉢に植え、

生長に合わせて鉢増ししていきましょう。

 

最終的には10~13号で管理し、

樹高は鉢の3倍ほどに抑えるようにします。

 

ポポーの水やり

葉の大きなポポーは多くの水を必要とするため、

あまり乾燥させすぎないよう注意します。

 

庭植えでは日照りが続いたら、

鉢植えでは土の表面が乾いたらしっかりと水を与えるようしてください。

 

 

ポポーの肥料の与え方

ポポーに肥料をやる時期としては、

庭植えでは2月と10月、鉢植えでは2月、5月、10月が適しています。

 

いずれの場合でも、骨粉入りの油粕などを用いるとよいでしょう。

 

 

ポポーの人工授粉

ポポーは自然には結実しにくいため、人工授粉が必要になります。

 

雌しべは雄しべより先に成熟し、

開花から3~4日もすると機能を失ってしまうため、

タイミングを逃さず作業を行っていきましょう。

 

人工授粉の方法

先に咲いた花から筆などで花粉をとり、

受粉させたい雌しべにつけると確実です。

 

なお、雨が降ると花粉が流れてしまう可能性があるため、

人工授粉は晴れた日に行うようにしてください。

 

 

ポポーの摘果

7月ごろになると、ポポーはすでに実をつけています。

 

このとき、1か所に複数の実がついた場合には、

1枝に1~2果を残して摘果することが大切です。

 

こうすることで、残した実を大きく育てることが可能になります。

 

ポポーの収穫方法

ポポーの収穫時期は、9月~10月です。

 

自然落果を待つか、果皮が黄緑色になり、

柔らかくなったタイミングで収穫していきましょう。

 

その後、涼しい場所で2~3日追熟し、

香りが強くなったら食べごろです。

 

ポポーの剪定・整枝

ポポーの剪定・整枝は、落葉後の12~1月に行います。

 

放任していると樹高が高くなりすぎるため、

定期的に切り戻していきましょう。

 

仕立て方

ポポーの木は、最終的に庭植えでは2mほど、

鉢植えでは1.5mほどの変則主幹形になるよう仕立てます。

 

まずは植え付け時に高さ50cmほどに苗木を切り詰め、

その後の1年は混み合った枝や徒長枝を間引きながら

枝を横に広げるようにしてください。

 

剪定・整枝のコツ

植え付けから2年目の冬以降は、むやみに樹冠が大きくならないよう、

枝の先端を1/3ほどを切り返す形で剪定します。

 

ポポーは前年に伸びた枝の中ほどに実をつけるため、

あまり強く切り返しすぎないよう気を付けましょう。

 

なお、目標の樹高に達した場合には、主幹の先を切り詰めておきます。

 

 

台芽かき

ポポーを栽培していると、時に地際から芽が伸びてくることがあります。

 

この芽を放置していると主幹が弱ってしまうため、

見つけたら早めに台芽かきを行い、取り除くようにしてください。

 

ポポーを種から育てる場合には…

ポポーの増やし方としては、種を取って育てるやり方が簡単です。

 

ただし、実生から育てた苗は親の性質を受け継がず、

品質の低下する場合もあることを留意しておきましょう。

 

種の保存方法

ポポーの実から採取した種は、濡らした新聞紙などに包み、

ジップロックなどの袋に入れて冷蔵庫で保存します。

 

これは、種を寒さに当てて発芽率を向上させるためです。

 

その後は定期的に種をチェックし、

気温が発芽に適した25~30℃になるまで待ちましょう。

 

 

種まきの方法

ポポーの種まきは、種まき用の培養土か、単用赤玉土へ行います。

 

発芽までは2週間~2か月かかるので、

それまでは土を乾かさないよう注意してください。

 

発芽後は、2年ほどのあいだ直射日光を避けて管理すると、

生育がよくなりますよ。

 

 

 

耐寒性があり、目立った病害虫も少ないポポー。

木の仕立て方にだけ気を付けて、濃厚な味わいを堪能してくださいね。

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