フトモモ科の常緑果樹であるフェイジョアは、

ユニークな形の花とおいしい実の両方を楽しめる、

人気急上昇中のトロピカルフルーツです。

 

冬でも葉が落ちず、刈り込みにも耐えるため、庭の生垣としてもおすすめ。

 

ここでは、そんなフェイジョアの育て方について、

収穫までのコツを詳しく解説していきます。

スポンサーリンク

 

フェイジョアの栽培カレンダー

フェイジョアの特徴

甘酸っぱい実が魅力のフェイジョアは、生育が旺盛で、

病害虫も少ないため、容易に育てることが可能です。

 

庭にスペースがあるなら、ぜひ栽培に挑戦しましょう。

 

果樹としての特徴

秋に収穫期を迎えるフェイジョア。

 

実は大きさ3~10cm、重さ50~200gで、味はグアバに似ています。

 

また、パイナップルのような香りがすることから、

パイナップルグアバ」と呼ばれることも。

 

栽培に適した環境

グアバの仲間であるフェイジョアは、中南米原産ながら耐寒性が強く、

関東以南(みかんの栽培が可能な地域)なら

露地で栽培することが可能です。

 

-7℃の寒さにも耐えられますが、低温にあうと落果したり、

実のつきが悪くなったりするため、

寒冷地では鉢植えで育てるとよいでしょう。

 

樹高・樹形

一般的に、フェイジョアの最終樹形は2.5~3mです。

 

放任栽培した場合の樹形はやや平開となり、

細い枝の茂る潅木となりますが、

刈り込み次第で好みの樹形に整えることが出来ます。

 

結実までにかかる時間

フェイジョアの結実には、苗では3~5年

実生(種から育てること)では3~10年かかります。

 

品種ごとの特徴

フェイジョアは自家不和合性(1株では実がつかない)の性質が強く、

品種によっては授粉樹が必要となります。

 

自家結合性のない品種の実を収穫したい場合には、

異なる品種の苗木も一緒に植えるようにしてください。

 

また、自家結実性のある品種でも、他品種と受粉させた方が、

実のつきや味がよくなります。

 

・「クーリッジ

自家結実性があり、強健で育てやすい。

ほかの品種の授粉樹としてもおすすめ。

 

・「トライアンフ

 

自家結実性はないものの、実つきがよく、

香り高い味わいが楽しめます。

 

・「ジェミニ

自家結実性があり、コンパクトな矮性品種。

早生種のため寒冷地にも向きます。

 

フェイジョアの植え付け・植え替え

あまり土質を選ばないフェイジョアですが、

やはり水はけがよく、肥沃な土壌ではよく育ちます。

 

植え付けの際には、排水性を意識していきましょう。

 

植え付け・植え替えの時期

フェイジョアの植え付け・植え替えは、3月~4月上旬が適期です。

 

霜の降りない暖地では秋に植え付けることも出来ますが、

基本的には春に行いましょう。

 

植え付ける場所

フェイジョアは日光を好むため、

1年を通して日の当たる場所に植え付けます。

 

夏の乾燥には弱いため、出来れば西日を避けられる場所がよいでしょう。

 

また、風で枝が折れることがあるため、

あまり風の当たらない位置を選ぶことも大切です。

 

植え付け方・用土

庭植えにする場合には、直径50cm、深さ50cmの植え穴を掘ります。

 

その後、掘り上げた土5:腐葉土3:赤玉土2の割合になるよう

土を混ぜ合わせ、そこに元肥と苦土石灰を加えて

苗を植え付けるようにします。

 

また、粘土質など、極端に水はけの悪い土地に植える場合には、

掘り上げた土は利用せず、

赤玉土6:腐葉土3:川砂1のように配合した客土に

元肥と石灰を施したもの用いてください。

 

なお、フェイジョアの枝は細く、風で痛みやすいため、

苗木のうちは支柱を立ててやると安心です。

 

 

必要な株間

複数のフェイジョアを植える場合には、

3mほど株間を取って植え付けるようにします。

 

鉢植えで育てる場合には…

フェイジョアを栽培する鉢には、

10号程度の大きさのものをしようしましょう。

 

用土には赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜたものを利用し、

そこに元肥と苦土石灰を混ぜ込むようにします。

 

 

フェイジョアの肥料の与え方

苗の植え付けが済んだら、追肥によって株の成長を促していきましょう。

 

ただし、十分な生育が見られる場合には、

追肥は行わなくとも構いません。

 

肥料を与える時期

フェイジョアの施肥は、

2月に寒肥え、10~11月中旬の収穫後にお礼肥として与えます。

 

量としては1株に付き50g程度で、

成長につれてカリ分を多めに施すようにしてください。

 

 

苦土石灰を忘れずに施す

肥料のほかに、毎年3月ごろ、苦土石灰を株元に施します。

 

フェイジョアの人工授粉

自家不和合性の強いフェイジョアは、

人工授粉をして結実にみちびくことが大切です。

 

なお、開花期は日本の梅雨に当たるため、雨で花粉が流れてしまうことも。

 

人工授粉は出来るだけ晴れた日に行うようにしましょう。

 

人工授粉のコツ

人工授粉には、柔らかい筆を用います。

 

授粉樹の花粉を筆に取り、

結実させたい株の雌しべにつけていきましょう。

 

このとき、花粉は新しいものの方が成功する確率が高いため、

なるべく当日咲いた花から取るようにしてください。

 

 

授粉が成功したときに見られる変化

授粉が成功した場合、数日後には子房が膨らみ始め、

結実を確認できるようになります。

 

フェイジョアの収穫方法

順調に成長したフェイジョアは、やがて収穫の時を迎えます。

 

食べごろを把握して、おいしいフェイジョアを楽しみましょう。

 

収穫時期

基本的に、フェイジョアの収穫は、自然落果を待って行います。

 

このとき、落果した際にキズが出来る場合があるため、

収穫期には株元に敷きワラなどをすると安心です。

 

また、落果前に収穫したいときは、

緑色の皮が鈍い色味になったタイミングで木からもぎ取りましょう。

 

 

食べ方・追熟のポイント

収穫直後のフェイジョアは、身が固く、糖度も低いため、

追熟をする必要があります。

 

15~20℃の室温で、1週間ほど置きましょう。

 

触ったときに柔らかく、弾力を感じるようになったら食べごろです。

 

キウイのようにスプーンを使って食べるほか、

ジャムにして味わうことも可能です。

 

保存方法

フェイジョアを保存しておきたい場合には、

ポリ袋にいれ、冷蔵庫で冷やしておきましょう。

 

このとき、乾燥剤と一緒に保存しておけば、湿度が上がらず、

より鮮度を保てます。

 

 

フェイジョアの剪定・整枝

生育が旺盛なフェイジョアは、

時に剪定・整枝が必要になることがあります。

 

フェイジョアは萌芽力が強いので、あまり神経質にならず、

バッサリと刈り込んでいきましょう。

 

剪定・整枝の時期

フェイジョアの剪定・整枝は、

芽が動き出すまえの3~4月が適期と言えます。

 

また、6月ごろに新梢を切り戻し、摘心することも可能です。

 

剪定・整枝の方法

要となる主幹を決め、そこに側枝をバランスよく伸ばしていきましょう。

 

3~4月の剪定では、主幹を3分の1程度、側枝を半分程度に切り詰めます。

 

また、地際から伸びる不要な枝や、混み合っている枝、

徒長枝も根元から切るようにしてください。

 

さらに、6月ごろの切り戻しでは、

今年伸びた新梢を、葉を10枚ほど残して切り詰めていきます。

 

 

寒冷地での栽培のコツ

耐寒性の強いフェイジョアは、

鉢植えにすれば寒冷地でも育てることが可能です。

 

冬期の管理に気を付けて、栽培を行っていきましょう。

 

品種の選び方

フェイジョアにもさまざまな品種がありますが、

冬期に室内で冬越しさせることを考えると、

なるべくコンパクトな種類がおすすめです。

 

自家結実性があり、矮性の「ジェミニ」なら、

冬越しの手間を減らすことが出来ますよ。

 

冬越しのコツ

フェイジョアの果実は、低温にあたると一気に品質が低下します。

 

収穫前に温度が氷点下になったり、霜にあたったりしよう、

寒冷紗などで防寒を行うようにしてください。

 

また、フェイジョアの耐寒性は高いものの、

極端な低温にあうと翌年の生育に支障が出ます。

 

冬場はなるべく室内に取り込み、冷害を予防することが必要です。

 

 

フェイジョアの増やし方

フェイジョアは挿し木で増やすことが難しいため、

種まきで増やしていきます。

 

実が収穫できたら、すぐに作業を始めていきましょう。

 

種まきの方法

フェイジョアの種まきは、「とりまき」と呼ばれる方法で行います。

 

収穫した果実から種を複数取り出し、

そのままプラスチック鉢などにまくようにしてください。

 

1~2週間して発芽したら、

生育がよいものを残して間引いてもよいでしょう。

 

その後は生育に応じて植え替え(鉢増し)を行い、

苗からの栽培と同様に育てていきます。

 

 

実生から収穫までの時間

フェイジョアを実生で育てた場合、収穫までは3~10年かかります。

 

幼苗のうちは冬期に防寒対策を施すか、室内に取り込むことで、

成長をスムーズにすることが出来ますよ。

 

 

 

育てやすさには定評のあるフェイジョア。

人工授粉と追熟を忘れずに、おいしい果実を堪能してくださいね。

スポンサーリンク